3 科目別攻略|50代が「捨てる勇気」と「守る鉄則」で挑む得点戦略

3 科目別攻略|50代が「捨てる勇気」と「守る鉄則」で挑む得点戦略
『民法が得意なら楽勝でしょ?』…… いえいえ、そんなに甘くはありませんでした…(泣)

行政書士試験の勉強をしていたおかげで、民法などの法律用語には抵抗がありませんでした。そこは確かに、W受験をしている私の強みです。

しかし、宅建のテキストを詳しく見て、改めて気を引き締めました。 宅建業法法令上の制限に出てくる、細かすぎる数字やルールの山……。

『民法が分かるから大丈夫』

と高を括っていると、

この膨大な暗記量に足元をすくわれるな…。

と直感しました。

W受験の相乗効果はあるものの、限られた時間の中でこれら全てを『完璧』にこなそうとすれば、間違いなくパンクします。

でも、安心してください。

宅建試験は、満点(50点)を取らなければならない試験ではありません。合格点(概ね36〜38点)を取れば、誰でも合格できる試験です。

つまり、裏を返せば

「10点分以上は間違えてもいい(捨ててもいい)」

試験なんです。

若い頃なら

「全範囲を網羅して満点を目指す」

という正攻法も取れたかもしれません。しかし、時間も体力も限られている50代の私たちには、別の戦い方が必要です。

このページでは、合格ラインを確実に超えるための、「捨てる勇気」と「守る鉄則」に基づいた科目別戦略(得点配分)について、私の実体験を交えてお伝えします。

1. なぜ、あえて「全範囲」を勉強してはいけないのか?

真面目な性格の人ほど、テキストの1ページ目から最後のページまで、全てを均等に、完璧に覚えようとします。かつての私もそうでした。

しかし、これは50代の受験生にとっては、合格を遠ざける「危険な罠」になりかねません。

私たちには、残念ながら徹夜で詰め込む体力も、生活のすべてを勉強に充てるような十分な時間もありません。

限られた時間の中で全範囲を

「薄く広く」

やろうとすれば、結局どの分野も知識があやふやなまま本番を迎えることになります。

「満点は狙わない。合格点+αを確実に狙う」

これが、50代の社会人受験生の鉄則です。

試験に出ないような細かい知識(難問・奇問)を追いかける時間は、私たちにはありません。

科目ごとに「攻める場所(得点源)」「守る場所(深入りしない)」を明確に分け、メリハリをつけて学習することで、最小限の労力で

合格

を勝ち取ります。

2. 【宅建業法】満点を狙う「命綱」

全50問中、20問を占める最大の得点源です。

結論から言います。

この科目に関しては「捨てる」

箇所は一つもありません。

ここは徹底的に「攻める」場所です。

  • 目標点: 18点〜満点(最低でも9割)
  • 戦略: テキストの読み込みと、過去問演習の反復

宅建業法は、民法のような複雑な理屈は少なく、

「知っているか知らないか」

で勝負が決まる問題がほとんどです。 また、出題パターンもある程度決まっています。

正直なところ、ここで点数を落とすと合格はかなり厳しくなります。 他の科目(特に民法)での失点をカバーするための

「貯金」

を作るのが、この宅建業法の役割だからです。

「35条書面(重要事項説明)」「37条書面(契約書)」の記載事項など、ややこしくて覚えにくい部分はありますが、ここだけは逃げずにやり切ります。得点源に変わった瞬間、合格が一気に近づきます。

▶ [詳細を読む:宅建業法] (リンク先: business-law)

3. 【権利関係(民法)】深入り厳禁の「底なし沼」

「隣の家の木の枝が伸びてきたら切ってもいい?」
「借金をした人が逃げたら誰が払う?」

身近なトラブルを扱うため、入り口は面白く感じるのですが、実は法律用語が難しく、範囲も膨大な

「底なし沼」

です。深入りすると、ここだけで勉強時間の全てを使い果たしてしまいます。

  • 目標点: 半分(7〜8点)取れれば御の字
  • 戦略: 頻出分野に絞り、難問は「捨てる勇気」を持つ

私は行政書士試験の勉強も並行しているため、民法には比較的慣れていますが、それでも宅建の民法は独特の難しさ(ひっかけ問題など)があります。

全ての判例や条文を覚えるのは困難です。「借地借家法」「区分所有法」「不動産登記法」など、毎年必ず出る分野や、得点しやすい分野を重点的に押さえます。

本番で見たこともないような難問が出たら、

「どうせ周りも解けないから大丈夫」

と割り切る図太さが大切です。

▶ [詳細を読む:権利関係(民法)] (リンク先: civil-law)

4. 【法令上の制限・税・その他】暗記と語呂合わせで「乗り切る」

「用途地域」「建ぺい率」「固定資産税」……。

数字や細かいルールが多く、テキストを見ただけでアレルギー反応が出る方も多い分野です。

しかし、こここそ

「大人の知恵(語呂合わせ)」

が火を噴く場面です。

  • 目標点: 7〜8割を堅実に取る
  • 戦略: 直前期の詰め込みと、リズムで覚える語呂合わせ

この分野は、理屈で考えるよりも、「語呂合わせ」「リズム」で覚えてしまった方が早いことがたくさんあります。

「開発許可の面積要件」「税率」などは、理屈をこねくり回すよりも、隙間時間を活用して呪文のように唱え、耳と口で覚えてしまいます。

民法とは違い、一度覚えてしまえば確実に点数に繋がる

「おいしい」

分野でもあります。食わず嫌いをせずに、直前期に一気に詰め込みましょう。

▶ [詳細を読む:法令上の制限・税・その他] (リンク先: legal-tax)

5. 【要約】50代の「得点シミュレーション」

ここまで紹介した戦略を、具体的な目標点数に落とし込むと以下のようになります。

これは、私が実際に目指している「現実的な」配点計画です。

科目問題数目標点戦略のポイント
宅建業法20問18点ここが命綱。徹底的にやり込む
権利関係14問7点深入り厳禁。取れる問題を落とさない
法令・税等11問8点語呂合わせと直前暗記で数字をクリアする
5問免除5問5点(可能なら)講習を受けて確実に取る
合計50問38点合格ライン(36点前後)をクリア

※5問免除対象者でない方は、免除科目の5問についても「暗記」で乗り切ります。常識で解ける問題も多いので、恐れることはありません。

まとめ:完璧主義を捨てれば、勉強はもっと楽になる

私たちは、仕事や家庭で

「責任ある立場」

にいることが多いため、つい勉強でも「完璧」を目指してしまいがちです。

分からない問題があると、

「これを理解しないと先に進めない」

と立ち止まってしまう…。

その気持ち、痛いほどよく分かります。 しかし、この試験勉強においては、

「完璧主義」

こそが最大の敵です。

「全部覚えなきゃ」

と思うと、膨大なテキストの量に圧倒され、プレッシャーに押し潰されそうになります。

でも、

「ここは捨てていい」「ここは半分正解すればいい」

と分かれば、気持ちがだいぶ軽くなりませんか?

50代の合格戦略は、

「取れるところで確実に取る」

これに尽きます。

難しい顔をして難問と格闘するよりも、基本的な問題を確実に正解する方が、合格への近道なんです。

「捨てる勇気」

を持つことは、決して逃げることではなく、限られた時間と体力を最大限に活かすための、立派な「マネジメント(経営判断)」だと思っています。

さあ、まずは最も努力が結果に繋がりやすく、自信をつけやすい「宅建業法」から攻略していきましょう。ここを得点源にできれば、合格はもう目の前です。

▶ [まずはここから!最重要科目「宅建業法」の攻略法を見る] (リンク先: business-law)

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